第329回岩手眼科集談会

【 更新日:2013/02/22 】

小笠原 孝祐・小野寺 毅
松田式チェックシートを用いた遠近両用メガネの装用指導

遠近両用メガネの使用者は増加しているが、出来上がったメガネの使用感については不具合や不満を訴える患者さんも多い。松田式チェックシートは盛岡市の眼鏡店メガネの松田が考案したもので、アイポイントの確認と使い方の確認の2つのパートから成っている。アイポイントの確認では、アイポイントシールを用いてアイポイントの高さと左右のズレをチェックし、それをクリニングスパッドで調整する。また、頂間距離や傾斜角の修正、テンプル幅やわん曲の調整を行うことにより多くの場合使用感の改善が得られる。アイポイントや頂間距離、傾斜角に問題がなくても使いにくいとの訴えをする患者さんのほとんどが遠方視時に顎が上がっていたり、近方視時に顎を引きすぎるということが多い。その場合、レイアウトシートにて見え方の指導をするとともに視線の使い方を指導する。松田式チェックシートを用いたメガネの修正と使用法の指導を行うことにより、かなりの割合で装用感に満足が得られる。実際に工具によるクリニングスパッドの調整や保温器によるテンプルの調整は熟練を要するが、我々眼科医もメガネの処方だけではなく、眼鏡店との連携を密に行うとともに、そのメガネが適切に作成されており、患者さんが満足しているかをチェックし、問題点がある場合には対策を指導することが出来るところまでのスキルアップに努める必要がある。

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